日本でもすっかり定着した観のある「オーガニックコスメ」。ただ、実際には思わず首をかしげたくなるようなアイテムも見受けられるとか。そんな中、あらかじめ決めた基準をクリアしたコスメだけにお墨付きを与える「オーガニック認証」マークが、ヨーロッパを中心に広がりを見せています。今週のenvy(エンビー)は、本物だけに許されるオーガニック認証コスメをご紹介します。
化学合成成分ゼロで素肌に優しい 化学合成成分を一切使用していない肥料で育てた植物成分を配合しているので、敏感肌の方や赤ちゃんの肌にも安心して使える化粧品が多いのが特徴です。また、リサイクル可能なボトルを使用したり、包装を省いたり、さらには化粧品の動物実験に反対するなど、強い「ポリシー」を掲げるオーガニックコスメメーカーも少なくありません。 |
植物の恵みをダイレクトに 太陽や月、星などの運行リズムに合わせて植物を収穫する「バイオダイナミック農法」、畑の土からこだわって植物を育てる環境づくりなど、化粧品を通じて植物の息吹を「肌で知る」ことができるのが大きな魅力。また、結果的に植物本来が持つ天然ハーブや精油の心地よい香りを感じられるので、リラックス効果も抜群です。 |
氾濫するオーガニック製品…… 世界のあちこちでオーガニック認証が誕生する背景には、化粧品に含まれるオーガニック原料の配合がたった数%だとしても商品やブランド名に「オーガニック」と表記できてしまうことがありました。こうした状況に歯止めをかけるため、オーガニック認証が次々と誕生しているのです。 |
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各国の中でも、特に厳しい基準が設定された信頼性の高い6つのオーガニック認証をご紹介。 |
原料や動物愛護など ドイツの医薬品、健康食品、化粧品などのメーカーが参加するBDIH協会。ナチュラルコスメメーカーのリーダーともいえる企業16社により作成されたガイドラインは、主に8項目。可能な限り、有機栽培または管理された野生群生の植物からの原料を使用することや、動物愛護など、細かく定められています。 土にこだわる英国の 「健康な土壌が健康な植物を育み、それが健康な体を生んでいくという理想的な自然の循環を可能にするのは、オーガニック農法である」。こんな理念を掲げるソイルアソシエーションはイギリスの有力認証団体、歴史も古く、オーガニック農業で肥沃な土を作ることで健全な環境維持に大きく貢献してきました。 世界最大級のフランス発 「世界基準のオーガニック認証団体」ともいわれるエコサートは、フランスのトゥールーズに本部を置く国際有機認定機関。基準は、全原料中の5%以上が天然原料または天然由来原料であること、全原料中の10%以上がオーガニック原料であること、そして、全植物原料中の95%以上がオーガニック原料であることなどが決められています。 バイオダイナミック農法の デメターは、ルドルフ・シュタイナーが提唱する「バイオダイナミック農法」を推奨する認証団体。バイオダイナミック農法とは、大地や植物、太陽、月、星などの運行リズムに合わせて植物を収穫したり、種を蒔いたりする有機栽培農法のこと。デメター品質の植物は、生命力が高く、肌に効果的に働きかけてくれます。 星の数でオーガニック度を表示 完成したばかりのネイトゥルーは、化粧品に含まれる成分によって星の数を表示する、認証のレベルを採用しています。星1つは、自然からの成分に対する厳しい要求をすべて満たす化粧品。星2つは、さらに天然素材の70%以上がオーガニック、または野生由来が条件。星3つは、天然素材の95%以上がオーガニック、または野生由来と定められます。 間違って口に入れても大丈夫!? 2001年にオーストラリアで、オーガニックフード等の認定を行う機関として誕生したACO。製品が100%天然の原料であることや、製品の原料のうち95%以上がオーガニック認定のものであること、保存料は天然のものに限る、といった厳しい基準を設けており、その認証コスメを誤って口に入れてしまっても安全とさえ言われています。 |
<掲載商品お問い合わせ先>
カタログ1:ケルズナチュラルズ House of Herbs Japan TEL 0235-26-9127、カタログ2~4:ロゴナジャパン TEL 03-3288-3122、カタログ5・6・9・10・11:グッドホープ総研 TEL 03-5740-6431、カタログ7・8:ナチュラルレーベン TEL 03-5719-3483
企画・文:Kimie