美肌を作るために肌が本当に欲しがっているものは? と聞かれて、答えられる人はきっと少ないはず。今週のenvy(エンビー)は、そんな誰もが知りたい美肌作りの正しい知識を伝授。さあ、理想とする美肌へ、今から肌が喜ぶことを始めましょう。 25歳を過ぎるころから、肌の奥にあるコラーゲンの新陳代謝が加齢や細胞の老化によって低下するため、肌細胞の再生機能は急激に低下します。肌荒れやシワなどの肌トラブルが増えるのもこれらが原因。おススメしたい成分は「レチノール」と「ビタミンC誘導体」。この2つは、コラーゲンを増やし、肌を老化へと導く活性酸素を除去してくれます。肌に不足しているものを補ってあげることが、スキンケアの大切なポイントとなるのです。
本当に正しいスキンケアができているか? その答えが実際シミやシワができた「枯れ肌」になった後にわかるようでは困りますよね。科学に基づいた本当に正しいお肌の知識を持つ人だけが「美肌」への道を手にします。クレンジングや洗顔の基本からスキンケアまで、意外と知られていない美容情報が満載の、美肌へ導いてくれる1冊です。 |
横浜市立大学医学部卒業後、慶応義塾大学病院皮膚科に入局。その後、レーザークリニックや米国オハイオ州の形成外科、漢方診療所などでの研修を経て、よしき皮膚科クリニック銀座を開業。漢方を使った皮膚科治療のほか、ケミカルピーリングやレーザなどの美容医療にも力を入れる。皮膚科医の立場から指南する美肌作りへの著書が、キレイになりたい女性たちから多くの支持を得ている。 |
毎日きちんと手入れしていても、なかなか改善できない肌トラブルに悩む人が少なくありません。まずは、肌トラブルを引き起こす原因を知ることが重要です。肌の悩みに多い「ニキビ」「シミ」「乾燥」「シワ」の原因と対策について、吉木伸子先生に伺いました。 |
ニキビや吹き出物は、免疫の低下が原因。睡眠不足やストレスなどによって免疫が低下すると、アクネ菌に対する抵抗力が低下してニキビができるのです。 | 紫外線を浴びることにより、肌にダメージが蓄積されシミになります。注意したいのは生活紫外線。紫外線は冬や曇りの日も降り注いでいるため、ケアなしでの外出はNG。洗濯物を干したりするちょっとしたことでも、積み重なればシミを作るもとになります。 |
人の体は太陽の動きに合わせた生活リズムが刻まれているため、夜12時から12時半までには寝るようにして1日6時間の睡眠で生活習慣を改めること。薬を塗るよりもずっと効果的で、ニキビのできにくい体質を作ります。 |
紫外線対策に最も有効的なのがファンデーション。肌色の粉は紫外線を防ぐ効果があり、パウダータイプなら毎日塗っても肌に負担をかけません。また、日焼け止めは塗る厚さによって効果を発揮するので、薄いと意味をなさないこともあります。ご注意を。 |
手早く汚れを落とせるクレンジング剤は便利ですが、界面活性剤など刺激の強い成分を含んでいるものもあり、物によっては肌に大きな負担を与えます。また、指で強くこすって洗う摩擦によって肌の保湿成分であるセラミドが溶けてしまい、乾燥の原因にもなります。 | シワの原因は乾燥ではなく、実はコラーゲンの減少にあります。コラーゲンとは真皮にある繊維状のたんぱく質のことで、肌の弾力を維持してくれます。しかし、紫外線のダメージや年齢とともに減少するので、肌の弾力が弱まり、表情ジワが刻まれます。 |
クレンジング剤は使う時間が長いほど肌を傷めます。使用するなら目安は40秒。皮膚の強い額から始め、頬、目元、口元になじませたらさっとすすぎましょう。クレンジングの段階でメイクを6割落とし、残りは洗顔で落とせば十分です。 |
コラーゲンを増やすビタミンを含んだスキンケアアイテムがオススメ。肌への浸透が高いレチノール(ビタミンA)を使ったクリームで目元やほうれい線をケアし、肌の老化を防ぐビタミンC誘導体を配合した化粧水などを使うのが効果的です。 |
美肌作りに欠かせない正しい洗顔法と、基本3 原則をご紹介。「継続は美なり」、正しいキレイへの努力は、必ず肌に結果となって現れるもの。きょうから早速試してみましょう。肌が美しく変化した喜びがあなたのキレイ作りの自信をもたらせます。 |
最初に顔を濡らし洗顔料を泡立てる。洗顔料は、肌へ油分を残さない石鹸がオススメ。ただし、指で肌をゴシゴシ洗うのではなく、泡で洗うことが基本。肌の間にクッションができるくらい泡を立ててください。ネットを使って泡立てるといいでしょう。 | 頬から洗い始める人が多いようですが、皮脂が多く、皮膚の強いTゾーン(額と鼻)から洗うのが原則。その後、Uゾーン(頬からアゴ)へ泡を広げ、最後に目元、口元を泡でなでるようにやさしく洗う。この順番はクレンジングも共通なので習慣づけしましょう。 | 顔を卵だと思って割れない程度の力で洗顔するのが理想。指で頬骨の上の肌を強くこすって洗顔するクセのある人がいますが、摩擦が起きて赤ら顔やシミの原因になります。皮脂をしっかり落とすように泡で優しく洗い上げましょう。 | 水を使うと皮脂が固まってしまうため、ぬるま湯ですすぐのがベスト。すすぎは手早く終わらせないと肌が傷むため、たっぷりのお湯を両手ですくって顔にバシャっと顔にかけるか、シャワーを使って手早く流すこと。泡が残るとニキビの原因になるので注意。 |
|
|||||||||||||||
どんなにスキンケアにお金をかけても、肌によって効果は異なります。まずは自分の肌をよく知って、適切なアイテムを選ぶことが大切です。ここでは、肌タイプの見分け方と肌別のオススメスキンケアをご紹介します。 |
自分の肌タイプをチェックするには、寝ている間に細胞分裂によって再生された寝起きのUゾーン(頬からアゴ)の肌状態で見分けます。皮脂が浮いてギトギトするようなら脂性肌用、カサカサしてつっぱるようなら乾燥肌用、しっとりした感触で問題がないようなら普通肌用のスキンケアを使用します。Tゾーンは皮膚が丈夫で乾燥しないので、混合肌の人もUゾーンの肌質に合わせた化粧品を選びましょう。 |
|
||||
|
||||