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世界のファッショニスタたちがこぞって身に付け、日本でも「女性が今一番欲しいハイブランド」としてしばしば取り上げられるなど、2009年は「CHANEL(シャネル)」ブームが再び到来しそう。4月にはフランスで、CHANEL(シャネル)の創始者ココ・シャネルの生涯を描いた映画「ココ・アヴァン・シャネル」も公開される。不遇な環境に育ち、数々の障害にも見舞われながら成功と自由を手に入れたココ・シャネルという女性を知れば、「CHANEL(シャネル)」というブランドが何を象徴し、なぜ女性たちに愛され続けたのかが見えてくる。 |
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貧しい孤児が華やかなオートクチュールの頂点へ |
![]() 4月にフランス公開の話題作 貧しい孤児だったひとりの女が、自らの才能を開花させ、世界的なブランド「シャネル」を築き上げるまでの激動の日々を描いた映画『ココ・アヴァン・シャネル』。日本での公開は9月を予定しているが、 フランスでは早くも話題となっている。監督のアンヌ・フォンテーヌは、ココ・シャネルを演じたオドレイ・トトゥを「シャネルそのもの」と大絶賛。「時代の先端を歩んだ、ひとりの女性の苦悩と挫折、そして成功と自由を勝ち取るまでを、リアルに描くことができた」という。その一方で、恋愛では幸せを得ることができなかった、天才デザイナー「ココ・シャネル」の複雑な内面の描写にも注目して欲しい。 『ココ・アヴァン・シャネル』 9月 全国ロードショー 原題:COCO AVANT CHANEL フランス公開:2009年4月22日(水) 監督:アンヌ・フォンテーヌ/出演:オドレイ・トトゥ、ブノワ・ポールブールド、ドエマニュエル・デボス、マリー ・ジラン、アレッサンドロ・ニボラ 2009年フランス映画 配給 ワーナー・ブラザース映画 (C) Haut et Court - Cine@ - Warnerbros. Ent. France et France 2 Cinema |
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片田舎の孤児院育ちという不遇な環境に育ったココ・シャネルが、なぜトップデザイナーにまで上り詰めたのか――。 歌手になることを夢見ていたココ・シャネルは、昼間、縫製の仕事にいそしみながら、夜はキャバレーで舞台に立つ、という二重生活を送っていた。しかし、才能は開花せず歌手を挫折。恋人だった将校に連れられパリに移り住む。パリでのココ・シャネルは平凡に暮らしていたが、趣味で作った帽子のデザインが評判となり、恋人の援助もあって小さな帽子店をオープン。そのシンプルなデザインは、当時のパリのトレンドと一線を画しているにもかかわらず、「シックでモダン、そしてスタイリッシュ」と話題を集めた。CHANEL(シャネル)誕生への序章である。 |
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「男性の支配から女性の心とからだを解放しよう」 |
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当時の上流階級は、女性がコルセットを身に付けるのが常識。ココ・シャネルは、「締め付けによる窮屈なスタイルを開放しよう」と、男性下着に使われていたジャージ素材のスーツを発表。さらには、乗馬に採り入れられていたツイードを女性用スーツの素材として使用したり、“喪服カラー”の「黒」をモード色と定め、シックなデザインを前面に打ち出す。こうしたココ・シャネルの斬新で奇抜なアイデアは大きな注目を集める。やがて女性たちの圧倒的な支持を得たココ・シャネルは、ついにオートクチュールの女王として約10年間君臨。パーティに出席していた女性全員がCHANEL(シャネル)のスーツを身にまとっていたとの逸話もあるほど。 | ||
15年の沈黙を経て71歳で復帰 |
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第二次世界大戦中にドイツ将校と恋におちたココ・シャネルは、フランスを追放され、スイスの片田舎でひっそりと暮していた。しかし、クリスチャン・ディオールのコレクションに刺激され71歳で復帰。ジャーナリストなどからは「すでに過去の人」と冷やかな評価もあったが、既成概念にとらわれない自由な発想やデザインがアメリカで大ブレーク。シャネルブランドを確立する。しかし、1971年にコレクションの準備中に死去。 | ||
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